2012年10月30日火曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 後編


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今回は月曜日の話題の続き、重い話です。
前回のプログはこちら。
明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

前回、工場が閉鎖になった場合に、選択肢として4パターンあるということを書きました。


1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

今回は後編ですので、3から書いていきます。

3、割増退職金を貰い、退職される方


これは2の転居できないので、
退職される方とニアリーイコールですし
また、場合によっては、両方該当するという方もいらっしゃるとも思います。
しかし、ここでは、退職の起源が何に起因しているかという点で分けました。

退職金を貰うことを優先する場合、
大きく別けて4つに分類されると考えます。

3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方
3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方
3-③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方
3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方



3-①新しいことにチャレンジする(独立や開業など)為に退職される方


当人:すべきことが明確なので、基本的に迷いはないはずです。

恐らく、今回のチャレンジに向けて、今までの下調べをしているはずですので、
後は進むのみとなります。後は突き抜けるのみです。

家族:相当な覚悟を持って決断されているはずですので、
後は一緒に頑張るというスタンスを持てるかがポイントになります。
チャレンジする業態にもよりますが、
勝手にやればというスタンスでは、正直難しいかなと考えます。

家族の方も覚悟を決められるかというのが、一番の成功のポイントです。
もし、覚悟が持てないのであれば、その旨はきちんと相手に伝えるようにしましょう。

3ー②会社の将来性を不安じて、退職される方

当人:現職の将来性に見切りを付けて、退職される方は多いです。

その時の心境としては、他はそんなことはないだろうとか、うちほど酷くないだろうという
「他人の芝が青く見えている」可能性はないか、
今一度確認する必要があります。
正直申し上げて、「他人の芝は青くありません」むしろ、どこも「赤い」です。
少し厳しい言い方になりますが、厳しい環境であることを前提に
どこで闘っていくことが賢明かという客観的な判断が必要です。

家族:将来の不安は同調しやすいですが、
思い留まるアドバイスをすることも時には必要です。
残った方が結果良いという場合もあるからです。
ご家族としては、助言しにくいとは思いますが、
もし、退職理由が「将来性がないから」とか、
「ほかの会社なら大丈夫と思うよ」という言葉しか出ていないようであれば、
一言声をかけてあげましょう。

3ー③退職勧奨を受ける前に自発的に手を挙げ、退職される方

当人:非常に難しい決断だとは思いますが、裏を返せば、

その決断が早かった分、次の方向性を決めることに時間を費やせます。
これは前をむいている分、決断できない方と比較して大きくアドバンテージがあると
私は考えます。
それを踏まえて、次どうするかという判断がポイントになります。

家族:3-②と3ー③の判断が難しいところですが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
2、転居出来ない場合でも書きましたが、
金銭面等の不安も含め、伝えたい気持ちは理解できますが、
一番辛いのは誰かということを今一度考え、
今後どうしていくかを一緒に考えましょう。

3-④今まで頑張って働いてきたので、退職金も出ることだし、小休止も必要と考え、退職される方

転職で一番のマイナスポイントとなるのは、就業ブランク(離職期間)です。
なぜなら、一番言い訳ができない、変えることができない事実だからです。
しかも、ブランクの後に転職活動となると、さらにブランク期間が拡がります。

今まで頑張ってきたことは事実ですが、
多くの方は今も頑張っています。
とすれば、ブランクを空けることはマイナスしかありません。


当人:早期の転職活動をオススメします。


まずは行動を起こすことが大切です。
WEBでの情報収集だけでは、前には進みません。
まずは企業応募や紹介会社への面談等具体的なアクションを起こしましょう。

家族:何もしないで大丈夫なのか?と煽りましょう。
煙たがれると思いますが、それでも煽りましょう。
行動させることが本当に大切です。
今まで頑張ってきてくれたし、
という労をねぎらうのは言葉で十分ですから。

4、雇用の継続ができず、退職される方

当人:色々と思うところはあると思います。

しかし、立ち止まっていては次には進めません。

早く次を向ける(前を向ける)かが今後の明暗を分けます。

しかし、先に進んでも、進路が狭ければ、行き詰まってしまうこともあります。
ですので、応募先は広く見て、選択肢は幅を拡げることが大切です。


家族:3ー③と近しいところがありますが、
伴侶の方の出方で察してあげましょう。
そして、今後どうしていくかを一緒向き合い、考えましょう。




まとめ:転職できる人は、前をむける人・覚悟が持てる人


今回4ケース、8パターンに別けて、
私がこの仕事を通じて感じたポイントを記載しました。

次の道に早く進めた人の共通していたことは、
いちはやく現実を受け入れて、前をむけたかどうかだと思っています。
言い換えれば、早く覚悟が決まった方とも言えます。

これは転職できる方の共通項ですが、
覚悟を決めた方は転職できます。
裏を返せば、覚悟が決まらない方はいつまで経っても転職先は決まりません。

なぜなら、覚悟が決まっていないと、
面接での回答も曖昧になりますし、
内定が出ても、受理するか、辞退するかの決断ができないからです。

個別事情は皆さんそれぞれお持ちですが、
それをどう受け入れ、どう乗り越えるか。

そういう意味では転職は自身を成長させてくれるものとも言えます。

2回にわたりお送りした
「明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース)」シリーズ。
いかがでしたでしょうか?

有事の時に少しでもお役に立てば幸いです。


キャリアコンサルタント 金子 玄





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2012年10月29日月曜日

明日、勤務先が無くなった場合に備えておくべきポイント(4ケース) 前編

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

今日は月曜日ですが、重い話です。
ご容赦ください。

今日は、ソニー美濃加茂の工場閉鎖の記事から、
家族(特に伴侶の方)も終身雇用ではなくなる場合も
常に想定しておきましょうという記事です。

そのため、
就業者だけではなく、その伴侶(特に専業主婦の方など)にも
読んでいただきたいという視点で書いています。



ある日突然、工場の閉鎖を言われたら、

あなたはどうしますか?

参考記事です。

ソニー撤退、2千人超す雇用は 岐阜・美濃加茂



下記は引用です。
ソニーは19日、一眼カメラの交換レンズや携帯電話を作る美濃加茂工場(岐阜県美濃加茂市)を来年3月末で閉鎖すると発表した。正社員770人は他の工場に転勤させ、一部は早期希望退職制度で退職する。非正規社員1920人は契約を更新せず、3月までに全員が辞めるという。

自分のブログでも
TIBC解散の記事大手・資本系勤め≠安定が今の潮流を取り上げましたが、
大手メーカーの工場撤退はもう珍しいことではなくなってきました。

本当に対岸の火事の話ではありません。
メーカーが話題の中心ですが、
メーカーだけの話では済まされない状況です。

こういう環境下の場合、
当人・家族にはどのような負荷がかかるでしょうか?
想定できる問題はなんでしょうか?
今日はケース別にそれぞれの置かれる環境について、
書いていきたいと思います。

長文になるので、2回シリーズで投稿します。


それぞれの道

私は大きく分けて4パターンに分類されるかなと考えます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

2、転居ができないので、退職される方

3、割増退職金を貰い、退職される方

4、雇用の継続ができず、退職される方

が挙げられます。

1、会社の異動を受け入れ、異動する方

この方々の場合、
1-①異動を受け入れる方 
1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方

がいらっしゃいます。

1-①異動を受け入れる方

当人:すべきことが明確なので、色々大変ではあるものの、
やるべきことは明確になっているはずです。
大変なのは、異動後で、新しい仕事にチャレンジするケースが多く、
本人負荷がかかります。

また、キャリアアップも望みにくいケースも多く
モチベーション維持も大変です。
この点を事前に把握しておくことは必要です。

家族:転居の有無や、単身赴任か家族での転居によって、
大きく変わります。
転居を家族でするとなれば、お子様もいれば、そのコミュニティ形成も含めて、
様々な関係性の再構築に時間はかかりますので、
家族それぞれが、別々の負荷がかかります。
そのため、お互いが大変が環境にあることを理解することが必要です。


1-②異動届けを出しているが、転職活動もする方


当人:異動も視野に入れての転職活動になりますので、
実質的な転職活動は困難になります。
ですので、
異動先が決定するまでに転職するか否かの判断をするのが賢明です。

異動先決定後は、文字通り二足のわらじを履くなり、
慣れるまで面接のための休みも獲得しづらく、選考がなかなか進みません。
間違ってもズルズルと引っ張ることは、お気持ちは理解できますが、
双方に良い結果が出ません。
残るか、移籍するかを決断しましょう。

家族:次が確定しないため、精神的負荷がかかります。
人間先が明確でないことほどその心理負荷は大きいですので、
最悪の事態も備えておくことが必要になります。
他方、当人も心理的にも肉体的にも負荷はかかりますので、
お互いのコミュニケーションは密に取っておくことをオススメします。

2、転居ができないので、退職される方

家持ち、ご親族の介護、子どもの進学等々理由は様々ですが、
転居ができない方は多いです。

特にその地域でずっと就業されている方、
その地域で育ってきた方は、2に該当する方が多いでしょう。
2に該当する方で、転職することが前提になります。

この場合、地元企業への転職をされる方が多いと思います。

この時、特に大手企業に勤務されている方は、
大幅な年収をダウンを覚悟しなければいけません。
年収の100万、200万円、場合によっては半分ダウンということも
普通にあります。

となった場合に、気をつけるべきポイントです。

当人:年収へのこだわりも当然理解できますが、
現実を受け入れて、早く就業することが必要不可欠です
離職期間が長くなれば長くなるほど、再就職は難しくなります。
また、面接で年収面を言っていては、決まるものも決まりません。
どうしても年収維持を目指すなら、生命保険の営業や不動産・住宅営業などの
インセンティブ度合いの強い仕事へのチャレンジをオススメします。

また、就業後は過去の成功体験は一切捨てましょう。
前職は「ああだった」「こうだった」はいいっこなしです。
ガムシャラに働き、勝ち残りを目指しましょう。

家族:住宅ローン、教育費等生活をどうするか?
一体どう生活していくの?というお気持ちは十分理解できます。
しかし、現実は受け入れなければいけないですし、
何より伴侶の方も非常に苦しんでいます。
この点は理解しましょう。
その上で、今後どうすべきかをしっかり考えることに時間を費やすべきです。
まず前を向くことからはじめましょう。

小まとめ:この記事を書いている理由

自分で書いていても辛くなる記事ですが、現実は受け入れなければいけません。

今まで多くの転職者を見てきました。
その中で実感値として違いがあるのは、
前をむいている人と、なかなか前をむけない人の
次の就業先の決定スピードです。

また、時間をかけたからと言って、
よい求人に恵まれ、満足な転職が出来た(年収が下がらないを良いとした場合)方は
そういません。

そういった場面を多く見てきた私は、
この差は2つの要因で生まれると考えています。

1つは覚悟の有無です。
転職は「決めること」です。

2つ目は、事前に世の中を知っているかどうか
(今回で言えば、転職相場観)です。

そうは行っても2つ目は、勝手に醸成されるものかと言えばそうではなく、
就業環境や職種によって、大きく異なると考えています。
これは個人の責任とは言い切れないと私は考えています。

そのため、この2つ目を補完することに少しでも
役に経てばと考え、情報を発信しています。

残り2パターンは
次回後編で書いていきます。

キャリアコンサルタント 金子 玄



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2012年10月24日水曜日

ビジネスモデルを知る 第7回 オススメ居酒屋『生産外食業』 「塚田牧場」エー・ピーカンパニー

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。


『製造小売業』ならぬ『生産外食業』

製造小売という言葉で思い浮かべるのは、
ユニクロ、ニトリ等が有名ですが、
『生産外食』という言葉が今後出てくるかもしれません。
(既に使われているかもしれませんが、
私は知らないので、この場では私が名付けたとしておきましょう)

以前にも取り上げた居酒屋『塚田牧場』を運営するエー・ピーカンパニーです。
先日、日経新聞の新規公開株の横顔でも取り上げられていました。



宮崎地鶏(じとっこ)が名物料理なのですが、
『生産外食業』とその名の通り、
自社で養鶏場を運営している会社です。

私も大阪で一度行きましたが、
また次行きたいと思わせる居酒屋でした!

参考記事はこちら
日経ビジネスオンラインより

“小さなサプライズ”がお客のココロをつかむ

客があふれかえる居酒屋~エー・ピーカンパニー社長米山久が語る(前編)



強みは、1次産業から一気通関型で賄う仕組みと

現場力

強み1 『生産外食の仕組み』

上記で伝えたように養鶏場を営み、自社で加工工場を持っている為、
食品の品質や安全、質、コスト競争力に優位性を持っています。

他方、世間はデフレ居酒屋時代。
しかし、この企業の客単価の平均は4000円。
よくある「製造から一貫しているので安く売れるんです」
という売り文句とは一線を画しています。

決して、安いわけではありません。
ここだけで考えると、『生産外食業』のメリットを活かしきれていないのでは?
と思ってしまいますが、
強み2と掛け合わせることで強み1の力がより引き出されます。

強み2 『現場力』

現場力と一言で行ってしまうと、安い感じになってしますのですが、
具体的にいうと下記が挙げられます。
  1. 店舗現場と養鶏場の連携
  2. パート・アルバイトに権限を与える
1、店舗現場と養鶏場の連携
どういうことかと言うと、
養鶏場の現場に行って、実際に養鶏場の運営を経験するんです。
人間、経験に勝ることはないので、体験することで
養鶏場での大変さ、生産への想い等を経験します。

そして、その経験を実体験を持って、
パート・アルバイトやお客様に直接伝えるんです、
そうすることで、その想いが伝播する。
結果、従業員、お客さん問わずファンが増えるという源泉になっているのです。

実際、社員が希望すれば、養鶏場への異動もできるということで、
まさに想いを発信する養鶏場になっています。

2、パート・アルバイトに権限を与える
パート・アルバイトの方にお客様1人につき400円分のサービスの
権限を委ねています。
客単価の10%分のサービスです。

この400円サービスでお客様にサプライズや
期待値以上の満足感を提供しています。

具体的には、例えば私が受けたサービスは、
じとっこ炭火焼というオススメの地鶏を焼いたメニューがあるのですが、
それの残り油を使って、ハート型の焼き飯を作ってくれたり、
(写真参照)

野菜スティックに付けた美味しい味噌があったのですが、
それを退店時にお土産としてもらったりというものでした。

記事にも書いてありますが、
在り来たりに割引クーポンを貰うより、よっぽど嬉しいかったです\(^o^)/

リピート率5〜7割というのも頷けます。
私もまた行きたいですもん。

生産現場のことを理解している従業員が、
その想いを組んで、再考のサービスをその方の意思で提供してくれる。
そりゃ、ファンになるわという話です。

まとめ:1工程だけ凄くてもダメな時代、

全てが良くてようやくお客様に認められる時代

この記事を読んで、改めて1工程だけ抜きん出ていてもダメで、
全ての工程においてサボらず、高品質でなければダメな時代だなと改めて思いました。
商品だけが素晴らしくても、営業だけが素晴らしくてもダメで、
それぞれが連携・連動し、良き相乗効果を生み出してようやく認めて貰える時代だなと
改めて思った次第です。

決して簡単なことではありませんが、私もここを突き詰めて仕事をしていきたいですっ!

最後に要望

エー・ピーカンパニーの関係者の目に止まったらということで、
是非、早く名古屋にも出店してください!!!
絶対、私行きますから!

長文にお付き合いいただき、有難うございました。
キャリアコンサルタント 金子 玄



■ビジネスモデルを知る シリーズ

ビジネスモデルを知る 第6回 リブセンス
ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場 
ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス




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2012年10月22日月曜日

求められるサービスの質は無意識のうちに高くなっているもの

こんばんは、
名古屋のキャリアコンサルタントの金子です。

珍しくプライベートから

先週末、ユニバーサルスタジオジャパンに家族で行ってきました。
恥ずかしながら、実は私今回が初ユニバーサルでした。
子供たちは楽しんでいたようなので良かったんですが、
個人的にはなんかイマイチだな〜というか、不完全燃焼でした。


なんでそうなったのかしら??と園内で考えていたんですが、
(子供と一緒にチュロスを買うのに20分以上待ちながら)
結局、ディズニーランドと比較している自分がいるから楽しめないんだ
ということに気づきました。

お客さんの目線は、常に何かと比較している

  • 園内に散らばったゴミ、
  • 立ち食べ物(ポップコーンとかドリンクとか)を買うのに2、30分待たされてしまう店内の飲食施設の少なさや配置人員の少なさ
  • アトラクションから見えてしまう高層マンション
など。

これらは、何か比較対照がなければ、
そういうもんだと納得するのかも知れませんが、

幸せか不幸か楽しむ空間としては、ディズニーリゾートという先駆者
しかも満足度が高いサービスが先に登場しているのであれば、
それをベンチマークせざる負えません。

無意識のウチに比較しているのは私だけではないと思います。

他方比較しないのは、お客様を見ていないという裏返しとも言えます。

比較するというのは日常的

こういうことって実は良くあるなという話。

昨日、大阪からの帰路で、晩ご飯をどうするかという話になり、
外食は子ども達を考えるとしんどいという話になり
(一見、外食と考えると作る手間はなく楽なのですが、
子ども2人は大人しくしていないので、
色々な配慮・気苦労が必要になり、結果、親がひどく疲れるんです)、
ヘルシーにセブンでおでんを買って、家で食べようという話になりました。

で、頭の中に出てきたのは、
自宅近くのセブンの店舗一覧地図。

時間は18時過ぎ。
おでんの仕込みは、しっかり充実していている時間帯。

しかし、残念ながら
頭の中で5店舗イメージし、最終的には消去法で、ある店舗を選びました。
近隣の店舗は残念ながら、どこも品揃えに満足はしていないからです。

そして、頭の中に出てきたのは、
転居前に住んでいた近くのセブン。
ここの品揃えはオーナー店にも関わらず、完璧でした。
特に惣菜やおでんの品揃えは良かった。
ああいうお店が近くにあればなと思いました。

そして、
あっ、こうやってお客さんは店を選んでいるんだなと
前職勤務時には持てそうで、持てていなかった視点を
改めて感じました。

転職でも比較が必要

ここから転職の話へ。
ちょっと強引ですが、上記のように考えると、
転職についても同じことが言えるのかなと考えます。

求人サイトや人材紹介会社、応募企業。
求職者の方には様々なサービスが選べる環境が整っています。

これらを比較することは大切だなと思うんです。
例えば、求人サイトと人材紹介を比較するとか。

それぞれに一長一短がありますので、、それぞれの特徴を見極めて
自分にマッチする方法を選択することが大切です。

欲しい案件の有無だけではなく、
自分の今置かれている環境と照らし合わせて、検討することが大切です。

また、選ばれる側は、
どこと比較されているかを念頭において、
自社サービスの対処を考えなければなりません。
ウチは独自だから関係ないと言っていては、
気が付けば、井の中の蛙になっているということも珍しくありません。

常に進化し続けなければなりません。

そんなことをぼんやり考えていた週末だったので、
ブログでの頭の中を言語化してみました。

キャリアコンサルタント 金子 玄


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2012年10月12日金曜日

ウソのようなホントを見抜く①〜ネットで価格比較されるのに売上が増える〜

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子です。

さて、今日から<ビジネスモデルを知る>シリーズに次ぐ、
新シリーズをはじめます。

(本音はネタがないので、複数企画を立てながら、
自分の海馬を拡げて、ネタを作っていこうという魂胆です。
なので、このシリーズの次回エントリー目処は立っておりません。
予め、ご了承ください。m(_ _)m


企画名:ウソのようなホントを見抜く

要は常識や固定観念に囚われず、
お客様が本当に求めていることをしっかり見極めよう
表皮ではなく、中身をしっかり見極める目を持ちましょうという企画です。

私自身、固定観念に固執するケースも多いので、
この企画を通じて、柔軟な姿勢を身に付けたいという気持ちもあります。

さて、第①回は、2012/10/12に日本経済新聞の[消費]欄に掲載されていた

店で堂々、ネットと価格比較 ヨドバシカメラが全店で導入の記事です。

※会員限定記事ですので、記事が閲覧できない場合はご容赦ください。

記事の内容は、
ヨドバシカメラが価格比較サイトのアプリを導入し、
それが販売にプラスに作用しているというものです。

以下記事の引用です。
家電量販店のヨドバシカメラが9日に全店導入した新サービスが話題になっている。商品と併せて表示したバーコードに専用アプリをダウンロードしたスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)をかざすと、ライバル企業のネット通販や価格比較サイトで同一商品の売価を確認できる。店頭とネット上の価格を比べた来店客が店員と値引き交渉しやすくなり、売り場で試してみる消費者が目立つ。


ふつう、ネットで比較されたら購買する層は減るでしょう

と僕は思いました。
実際、日経新聞をはじめとした様々な記事でも、
実物を店舗で確認し、
購入はネットで価格の安いサイトから購入する人が
増えているという記事を複数見ました。

実際、私もそういう購買行動をしています。


それをウインドウショッピングのような使われ方をされている量販店が自らそれを推奨する。
常識的に考えれば、量販店の発想としては、

価格重視で選ぶお客様はしょうがない。
直接コミュニケーションでの販売を重視していただけるお客様、
ネット等に疎い、実店舗の比較に注力するお客様を
大切にするお客様に注力していこう。

と選択肢があってもおかしくありません。

しかし、その逆の選択肢をヨドバシカメラは選択しています。

比較されるのであれば、堂々と。逆に顧客心理を掴む。

ヨドバシカメラはこのアプリの導入により、2つの優位性を手に入れました。

1、直接コミュニケーションの優位性

アプリをベースにお客様と会話・対話の機会を作り、
お客様の価格要望をヒアリングし、
その場でクロージングを行うことで、ネットへのお客様流出を防いでいます。
これは直接コミュニケーションを取れるからこそです。

2、心理面での優位性

お客様の視点でいえば、スマホでこそこそ確認する。そんな方多いと思います。
言い換えれば、後ろめたさに近いものがある方もいます。
私は小心者なので、そのクチです。

しかし、オープンにすることで、
お客様も堂々と交渉ができ
(そういう場をアプリを提供することで、意図的に提供し)、
せっかくそこまで安くしてくれるのであれば、
ここで買いましょうという心理を生み出してくれています。

この2つの優位性を生み出したアプリは
まさにホントのようなウソを見抜いたコンテンツだと考えます。

課題:結局は消耗戦

なので、販売数・売上アップには繋がっている戦術と言えます。

しかし、他方結局は安売りなので、利益率の低下に繋がり、
結局は体力勝負の消耗戦が、量販店VS量販店から
量販店VSネット販売店と敵を増やす戦いになってしまっています。

となると最終的には資金力・規模が大きい企業が勝者となるので
(下手すれば、勝ち残っても疲弊して勝者になれない)、

労多くて、見入りなしという状況にもなりかねません。
この点は言われて久しいですが、引き続きの課題と言えますね。



キャリアコンサルタント 金子 玄



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ビジネスモデルを知る 第5回 ミステリーショッパーで上場 
ビジネスモデルを知る 第4回 オンライン英会話
ビジネスモデルを知る 第3回 アークランドサービス スタジオアリス
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2012年10月5日金曜日

「良い企業があれば転職したい」を実現できている人はほとんどいない【再編集:ブログ】



こんにちは、キャリアコンサルタントの金子 玄です。

過去facebookページで取り上げた投稿を再編集した
エントリー記事です。

今回は
「良い企業があれば転職したい」を実現できている人はほとんどいない
についてです。

作成時期は2012/06/08

「良い企業があれば転職したい」

このスタンスで転職は出来ません。


とある企業のリスティング広告のキャッチフレーズで

“「良い企業があれば転職したい」と考えている方はこちら”

というのがありました。

この言葉が転職活動のきっかけになることはある話ですが、
このスタンスで転職できるほど、世の中は甘くありません。

ただ意外とこのスタンスで転職できると思っている方が
いらっしゃるのも事実かなとも思っています。

もちろん、世の中そう甘くはないですよという話を
事例や私の実体験を含めてお話をさせていただくので、
その過程で多くの方はご納得いただいたり、気づきを得ていただけるのですが、
中には腹落されず、そのままご縁が遠ざかったりする方もいます。



この差はどこで生じるのでしょうか・・・。



危機感や課題意識の差は

仕事への取組み姿勢の工程の差


私は危機意識や課題意識の捉え方の差が
共感の差の有無を分けるのでは?と最近思います。

もちろん、私の対話力の低さがあると前提で認識しております。

しかし、
危機意識や課題意識のアンテナが高い方であれば、
日常業務や顧客折衝時、もっと言えば日々の新聞記事など様々な場面で、
世の中の変化や時代の厳しさを感じます。

そしてそういった体験や経験・情報から、
転職もそう甘くはないことに腹落ちし、
理解いただける機会が多いように思います。

一方で、それらの体験や経験・情報がなければ、
当然共感接点が持てず、
結果、目線がすり合わないのではと仮説が立ちます。

また、これは自分が意識した時をきっかけにして、
それ以降積み重ね、且つ
徐々に研ぎ澄まされていくものなので、
積み上がらない方は言葉を選ばず言えば、
いつまでも積み上がらず、現状のママになります。

結果、年々差が大きくなり、
気が付けば、双方相容れないという状態に陥ります。



見方を変えれば、
仕事への取組み姿勢の高低が
共感接点を持つ有無とも置き換えられるとも言えます。

つまり、危機感や課題意識の話題に対して、共感度合いが高い方ほど、
仕事に対して真摯に向き合っている方
(それだけ、体験や経験・情報を有している方)なので、

例えば、その共感できるタイプかどうかは、いくつか質問すれば、
判別がつき、企業の採用の判断基準の1つにもなり得ます。

共感一つで、相手に自分が分かってしまうと思うと
ちょっと怖いですね。

だんだん内容が自分に言い聞かせる戒めになってきました笑。
私自身ももっと人に気づきを与えられるよう、
色々経験を増やしてアウトプットの質を上げていきたいです。
オチが私になってしまい恐縮です。
皆様、良い週末を。

キャリアコンサルタント 金子 玄



2012年10月3日水曜日

転職できる人とできない人の違い

こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。

さて、毎年200名ほどの求職者と接してきた私ですが、
最近見えてきたことがあります。
それは・・・・

どういう方が転職できて、どういう方が転職できないか。

少しずつその傾向が掴めてきた気がします。
今日はその傾向について、私の所感を述べていきます。
※あくまで個人の所感ですので、ご了承ください。

転職できるタイプ

一言で言えば、
前向きに物事を捉え、進めようという意思が持てる人。

例えば、こんな方が当てはまります。
  • 「とりあえず応募してみないとわかりませんよね」と言えるひと
  • 興味を持った案件に「この会社・子の仕事面白そうですね」と言葉に出せるひと
  • 転職には一長一短があることが分かっているひと
  • 最後は、「やってみないとわからないですよね」と言えるひと
細かいことを気にしてもキリがないので、
状況を理解した上で、そこは一旦割り切って、
進めようと意思決定できる人は転職できます。

そういう方は、話を進める為に今後どうするか、何を準備するか、
その為に履歴書・職務経歴書をどう内容を変更していくか等
を質問いただけます。

結果として、書類選考対策や面接対策に時間を費やすことができるので、
同じベクトルに向かって進むことができ、
見事に内定を獲得できるケースが多いです。

一方、転職できないタイプは下記が挙げられます。

転職できないタイプ①


1つ目のパターンとしては、一言で言えば、
一歩目を踏み込むのに躊躇したり、二の足を踏む人。

例えば、こんな方が当てはまります。

  • 求人の枝葉ばかり気になるひと
  • 待遇面だけが気になるひと
  • メリット、デメリットを自分の価値観の天秤にかけられないひと
  • 「家族」が「妻」がなど、周りの意見を優先して尊重してしまうひと
私はenの「転職は慎重に」という過去のキャッチコピーが好きです。
ただ、「慎重」と「決断しない」「決断できない」は全く異なることで、
「慎重」=「決断しない」「決断できない」となっている方は、
転職できないタイプが多いと考えています。

結果として、決断に時間がかかり、もしくは決断が曖昧になり、
宙ぶらりんになり、物事が進まず、
仮に応募したとしても面接でその「意思の甘さが」が出てしまい、
内定を取れないというケースは多いです。


転職できないタイプ②

①はどちらかと言えば、
「決断しない」「決断できない」方の例ですが、
ほかにも転職できない方が上げられます。

ここでは、例を列挙させていただきます。


  • 希望条件を絶対譲らないひと(主張だけするひと)
  • 客観的には一般的なのに、根拠のない自信に満ち溢れているひと
  • ただ現職のグチが言いたかっただけのひと
相手の意見に耳をかさないタイプも転職は難しいと考えています。
理由は、こういう方とはコミュニケーションが取れないため、
仮に応募しても面接でコミュニケーションが取れないという判断をされ、
残念ながら、選考が進みません。

ちなみにタイプ②はそう多くはないケースです。


ただ、これはあくまで求職者の方とのファーストインプレッションであって、
転職できるタイプ→転職できないタイプになることは、まずありませんが、
転職できないタイプ→転職できるタイプになることは多々あります。


要は、転職できないひととなった方の中でも、
転職活動プロセスの中で、自身の考えが変化したり、
適応され、転職できるタイプに変化・成長するのです。

“転職活動を通じて人が成長する”そういう場面も多々見てきました。


私も転職できないタイプになっている

偉そうなことを言っていますが、
とはいえ、私自身が転職できるタイプかどうかと言えば、
決してそうではありません。

日常生活に置き換えれば、私も転職出来ないタイプになっている時もあります。
ですので、こういうブログを通して、
自分自身を見つめ直しているという側面もあります。

また、このタイプネタって実は、自分の仕事に対する
スタンスやカラーがでているなーと考えてます。
仕事への姿勢は色々なところで無意識のうちに出てくるなということを身に染みて感じ、
身が引き締まる今日この頃です。


キャリアコンサルタント 金子 玄











































































































































































































































































































































2012年10月1日月曜日

ビジネスモデルを知る 第1回 ウィルコム【再編集:ブログ】


こんばんは、名古屋のキャリアコンサルタント金子 玄です。
今日はシリーズ化している
「ビジネスモデルを知る」の第1回を再編集しました。

以前、facebookでアップした記事です。(2012/06/25付け)

ビジネスモデルを理解するということ


今日(2012/06/25)の日経オピニオン欄「核心」のテーマであった
日本型ビジネスモデルの崩壊の記事。
構造の変化に取り組まず、時代の変化、競合の変化に対応できなかった
日本メーカーの現状を伝えた記事でした。
内容は言われ尽くされているものですが、
最近、我々のような若手でも現場レベルで
もっと各企業のビジネスモデルを理解する必要があるのではと考えます。

理由としては、多くのビジネスモデル特に国内マーケットにおいて、
顧客を囲い込むビジネスモデルが多くなっており、
囲い込む為の複数の伏線が敷かれているものが多く
複雑化しているように感じます。

そういった中で、伏線の1つを担う機会が多い我々としても、
それがどういった伏線なのか、
これがどう影響を及ぼすか等を理解しなければ、
難しい時代になってきていると考えるからです。

そこで、手始めとして、まずは色々なビジネスモデルに
興味持つべきでは?と考え、
不定期で各社のビジネスモデルを取り上げて行きたいと思います。

「誰とでも定額」は無料通話なので、どこで儲けているのか?


第1回はウィルコムの記事です。
「誰ととでも定額」はどう儲けているのでしょうか?

参考記事↓
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120624-00010000-president-bus_all



この記事を読んで、最初の印象としては、
初めからビジネスモデルが確立されていた訳ではなく、
改善のプロセスを踏んだで、
現在の形に至ったということです。
ローマは1日にして成らずだなと思いました。

また、伏線が色々あったなと。例えば、

1、無料通話→いろんな人に教える→番号を変えにくくさせるという仕組みを通じて、
  スイッチングコスト(顧客がサービスを切り替える難易度)を高めている

2、会社更生法をきっけかにソフトバンクグループ参加に入ったことで、
  回線を切り替え、回線使用料を値下げる。

3、元々データ通信用のネットワーク構築をしていたので、
  無料通話で多数使われても影響が少ない。

4、無料を謳っているが、10分以上の会話は有料となり、長電話をする、
  せざる終えない顧客を抱えている。


など、いくつも網を作り、差別化領域を作っています。

成熟した業界を狙っていくには、
よくターゲットを絞ることが言われますが、
ウィルコムは最初は恋人をターゲットにしたものの、
その狙いは崩れており、
ターゲットを絞るというより、優位性を明確に打ち出し、
他の工夫で収益を上げるという形だと見受けました。

自社の元々のサービスインフラや会社更生法など、
様々な契機をチャンスに変えている点は上手いなと感じました。


キャリアコンサルタント 金子 玄