2012年9月19日水曜日

垂直統合と水平分業、どちらが良いビジネスモデル?【ブログ】

こんにちは。
名古屋のキャリアコンサルタントの金子 玄です。


さて、今日のテーマは、
「垂直統合と水平分業、どちらが良いビジネスモデルか?」についてです。

元ネタは、コロワイドのレインズ買収記事から考えてみました。
「牛角」買収のコロワイド社長に真意を直撃――「外食の“ユニクロ”を目指す」

コロワイドの買収の意図


記事では、コロワイドの買収の意図としては、
外食産業もユニクロに代表される製造小売業のように、
生産〜加工・提供までを垂直統合で展開していく必要性があり、
そのため、そのシナジーをより発揮するためにも、
外食産業時代は利益が取れているレインズを買収したという
社長のインタビューが記載されています。

垂直統合型企業、水平分業型企業


垂直等行型と言えば、
小売・流通業で言えば、上記で出てきたユニクロを運営するファーストリティリングや
セブン&iホールディングスが有名で、
外食チェーンでは、最近で言えば、最近上場を果たした
「塚田牧場」等を展開するエーピーカンパニーがすぐ頭に出てきたのですが、

他方、昨今正念場を迎えている家電メーカーは、
もともとは垂直統合型がお家芸でしたが、
OEMメーカーの成長に伴い、そのビジネスモデルが崩れ、
業界としては水平分業型のビジネスモデルへ変化しています。



この違いは、何なのか?

両ビジネスモデルとも中身が変化してきている



それについて今日は考えていきたいと思います。
下記は長文になるので、ここまでに興味が持てなかった方は、
ご離脱くださいね。
僕の独断と偏見による自己満足的なブログになっていますので(+o+)

そもそも、垂直統合、水平分業とは、
どういう意味でしょうか?
Yahoo!辞書によると、

垂直統合とは・・・
企業が商品の開発・生産・販売を自社で一手に行うこと。コスト管理の徹底、技術漏洩の防止、業務範囲の拡張などの利点がある。

水平分業とは・・・
企業が製品の開発・製造の各段階で外部に発注して製品化すること。効率化、柔軟化に利点がある。

なるほど・・・。


垂直統合で言えば、
外食・小売産業はまさに「コスト管理の徹底」という側面が強いかと思います。
ただ、辞書と異なる点で言えば、「技術漏洩の防止」というよりも、
消費者・ユーザーの【安全・安心】の確保と為の、「情報のオープン化・見える化」
という意図もあると考えます。

水平分業で言えば、
家電産業は、【選択と集中】をまさに迫られていますので、
その点において、「効率化」という側面が強いと考えます。
他方、OEMメーカーの成長に伴い、
製造コストのダウンつまり「コスト管理の徹底」の側面もあると考えます。

すこし話が変わってくるかもしれませんが、
辞書と意味が異なるという点でいえば、
時代の変化と共に、垂直統合・水平分業のもたらす成果が
変わってきていると言えるのかもしれませんね。



今後はまた逆に移行していく


そのためいつかは、
外食・小売産業はいずれ水平分業になるでしょうし、
家電メーカーは後に垂直統合に変化していくと考えます。

例えば、生鮮系外食・小売で言えば、農家の法人化により、
各企業の要望に合わせた作物を大量に生産する農家が出てくれば、
その農家が各外食・小売産業の一括生産を担い、
ロレーサビりリティや生産現場のオープン化を進めれば、
水平分業化が進む一助になるでしょう。

また、家電メーカーで言えば、
家電とは言えないかもしれませんが、
例えば、先日、日経新聞で取り上げられていた
テスラ・モーターズの電気自動車の生産の話は、
ベテランエンジニアを集めたり、設備投資は極力コストを抑えるなど、
日系家電メーカーの進め方と正反対ですが、この取り組みは
垂直統合の新たな形になる可能性があるかなと考えます。

と考えると、垂直統合ビジネスモデルにしても、
水平分業ビジネスモデルは時代の変化に伴い、
交互に形を少しずつ変えながら、移りゆくもののため、
どちらが良いという訳ではなく、
2つに見えて実は共に共存しているものだなという考えに至りました。

長文を最後までご覧いただき、有難うございました。


キャリアコンサルタント 金子 玄








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